範囲指定ゲーム
「そこで待っていれば男が現れるかもしれない」


友香の言葉に、誰も何も言わなかった。


期待と、恐怖と不安が教室の中を渦巻いているのがわかった。


友香がゴクリと喉を鳴らして唾を飲み込んだ。


自分が無謀な事をしようとしていることは十分に理解できているつもりだった。


ただ、それを実行するのは1人じゃ無理だった。


「あたしは手伝うよ」


そう言ったのは美夏だった。


「美夏……」


「だって、このまままた朝を迎えて、またあのゲームをやらされるなんて嫌でしょ」


その言葉に友香は大きく頷いた。


「男子たちにも相談してみよう」


「そうだね、男子がいればもしかしたら取り押さえる事ができるかもしれない」


そんな声があちこちで聞こえ始めた。


人数は圧倒的にこちらの方が多いんだ。


「行こう友香」


桜がそう言い、女子生徒たちは暗闇の中立ち上がったのだった。
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