範囲指定ゲーム
力を込めて一気に開けると、埃っぽい空気が廊下まで押し寄せてきて桜は顔をしかめた。


長年使っていなさそうだから、薬品があったとしても使えなさそうだ。


そう思いながら保健室に足を踏み入れた。


床に積もったホコリで足跡がついて行く。


窓から差し込む光で、沢山の埃が舞っているのが見えた。


桜は自分の鼻と口を手で押さえて窓を開けた。


「ベッドがあるのは嬉しいね」


そう言ったのは由奈だった。


布団に埃が被っているものの、ベッド事態は壊れていない様子だ。


計3つのベッドがある。


フローリングで眠っているとどうしても腰が痛くなるので、これは嬉しい。
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