Drinking Dance
「都合が悪いですか?」

「いえ、構いませんけれども…」

星崎さんは一体何を考えているのだろう?

もしかして、新しい彼女ができたとか?

…いや、そんなことはないだろう。

石原さんと別れてたった数日しか経っていない。

その数日で彼女ができると言うのは、いくら何でもないだろう。

「明日の10時に駅で待ちあわせと言うことでいいですか?」

「ええ、いいですよ」

明日になったら何が起こると言うのだろう?

星崎さんから何の話をされると言うのだろう?

仕事の話…だったら会社でするよね。

嫌な緊張が躰を襲って、それにあわせるかのようにドクドクと心臓が嫌な音を立てた。
< 135 / 141 >

この作品をシェア

pagetop