恋のシャッター
そしてチャーハンを食べ終えると、勇斗は立ち上がった。
「ほんじゃ、帰るかな?」
「あっ…そう」
私も食べ終わり流し台にお皿を持ってくと、玄関に行きかけた勇斗がこっちに戻ってきた。
「実夕っ」
「…何?」
気付くと勇斗は私の目の前に立っていた。
コイツ…本当に身長伸びたなぁ。
私がそんな事を思っていると、勇斗が口を開いた。
「俺、ちょっとだけ真剣に考えてみるわ……バスケ部に入ること」
「えっ?……何で?」
さっきの感じからして、心変わりしそうになかったのに…。
「何となくだよ?それに…初めてだったし、おまえとそういう話するの」