ベル姫様と溺愛ナイト様
「ベル大丈夫だった?
怖かったろ……?」

「う、うん、大丈夫……。
それよりレイが大丈夫?」

確かにベルは襲われかけて怖い目にあったが、すぐに助けられて無事だし、今は目の前のレイが気になってしまってそれどころではない。
熱で赤い顔、寒気がしたのか鳥肌のたつ腕。

さっきどうしてだか力が発動して一瞬で帰ってこれたことなど、考えている暇もない。

「早く寝ようね?
呼んじゃって、心配させちゃってごめんね?」

「良いんだよ。
俺はベルのナイトなんだから、当たり前」

ジェミロの店兼、4人の住居で、気遣うベルと熱に浮かされながらも笑顔のレイ。

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