冷姫〜冷たいお姫様〜
泣いている間にも、心和は俺の背中をゆっくりさすってくれる。



その手が暖かくて、優しくて、涙が止まらない。



それから、心和にだけには懐いた。

きっと周りはびっくりしていた。



特に葵は、嫉妬の目を持っていた。



俺は、今も昔も心和が好きだ。

でも、心和には葵がいる。
そして、山崎がいる。
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