アンティークドール



「くそぉっ…!!!」


怒りで焦点も定まらない男子が、がむしゃらに自分の腕を振るった



パシッ


力強いパンチを雪姫さんは糸も簡単にわしずかみにした



ゴリッ……!


「ぎっ…ぐあぁっ!!?」


雪姫さんが手をひと握りすると、男子は手の甲を押さえて呻いた


悲惨な音が響いたので、周りの女子がきゃーっと叫んだ



「あなたの茶番に付き合ってるヒマはないの、いいかげんにしないと本気で殺してさしあげるわよ?」


クスッと顔は笑っているが、完璧には笑っていなかった


「なにをしてるんだ!?」


そこへ先生が乱入して来た


男子に駆け寄ると、少し取り乱して救急車を呼べと叫んだ


骨が折れているらしい



みんなその馬鹿力に唖然―だ





< 104 / 208 >

この作品をシェア

pagetop