アンティークドール



廊下をコツコツ歩き、ようやく保健室と書かれたカンバンが見えてきた



あ―…本当頭がクラクラしてきた


扉を開けて、保健室内に置かれた真っ白なベッドに寝転ぶ



寝転ぶと熱のせいか、激しくめまいがしてきた



俺はそのまま目をつぶり、眠りについた




――――――――
――――――…
――――…
―――



『し……た…な……た』

『み…ル………だ』



何を言ってるんだ?


よく聞こえない…



『耳を澄して』


「……?」



『死にたくナかっタ』


『みチルのせイデ』



『し に た ク な カ っ た』


『み チ ル の せ イ デ』



――――――!!!?



「うわあああああああああ!!!」





< 107 / 208 >

この作品をシェア

pagetop