アンティークドール



「大丈夫!!!?」


俺は勢いよくベッドから飛び起きた



「満君?」


はぁはぁと息をきらして、布団を握っている手には脂汗をかいていた



動悸が治まらない


ドッドッと心臓は飛び跳ねている



「うなされてたけど大丈夫?」



そして俺はようやく、そばに人がいることに気付いた



「あ……雪姫…さん」



そこには心配そうに顔を歪めている雪姫さんが立っていた



「大丈夫…だよ、ただ…悪い夢を見た…だけだから…」



「満君、熱も上がっているかもしれないから早退した方がいいかもしれないわ」



「……うん、そうだね」


俺は雪姫さんの言うとおりに早退することにした




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