アンティークドール
~アンティークドール~
2度目に見る事はないと思っていた看板に書かれた文字
入りたくない
でも、入りたい
きっと決まっていたんだ―ここに来た時から、これが運命だと
チリン…―
黒猫がドアの中に入っていく
俺も足を踏み入れた
「いらっしゃい、また来たわね」
目の前に映る店主の瞳
漆黒の闇と一筋の光
今の状況と同じだ
「ずっと待っていたのよ…あなたがここに来た時間からずっと―‐」
にこやかに笑う店主
瞳は笑ってはいなかった
口元にうつる笑みはあざ笑うような笑い方
俺がここに来るのは―…決まっていたんだ