アンティークドール



「…ごめん……」


俺は素直に謝った、こんな時間に外出したのは初めてだったから



「満、最近様子がおかしいぞ!早く帰って来なさい、母さんが心配してる」



母さんが心配してる…?

その発言に俺の眉はピクッと反応する


「……心配だって?あの母さんが?」


無意識のうちに笑いが漏れる


自分でも驚くぐらいの、低く、冷たい笑い声が



「クククククッ…」


「み…満!何笑ってるんだ?」


「父さん…本当に俺の事心配?」


「当たり前じゃないか」


「そう…、じゃあ探してみなよ。俺を、自分の息子だろ?」


「何言ってんだ!?」


明らかに焦っている父さんの声


この声から父さんの今の表情が痛いほど伝わってくる





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