アンティークドール



神様は…残酷だ


これは偶然?


それとも必然だったのか


俺は走って駆け寄ると、【母さん】と必死で…呼んだ


「母さんっ!?母さんっ!!」


だが、母さんは時が止まったかのようにピクリとも動かなかった


「うそ…だろ?母さんまで逝ってしまうのかよ…!!」


「満っ!落ち着きなさいっ」


「父さん…!これが落ち着いてられる状況なのかよ!」


「満っ!」



俺の名前を呼んだ二度目は、強く、力を感じる真の通った声だった


俺の肩はその声に反応してビクッとなった


「今…病院に電話したから……、落ち着くんだ…母さんはきっと生きてる」


父さんは涙をこらえながら言った




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