アンティークドール
「今日の午後一時にヒント……忘れないでよ?」
アンティークドールが釘をさす
「わかってるよ、絶対解かなきゃいけないんだから…それが俺の使命みたいなものだから」
「ふふ…ならいいわ。このヒントはトリックを解くのに重要なのだから」
アンティークドールは切なげに黒い地面に目をふせた
「………うん」
俺は振り向いた
「じゃあ、今は休憩させてよ。文化祭があるからさ」
入口のドアを開け、かすかな光が店内にふりそそぐ
「まぁ、事件をおこすのもアリよね」
俺は睨む
「そんな事、させるかよ…、アンティークドール…俺はおまえが大嫌いだ」
「………わかってるわよ、そんな事」
アンティークドールは後ろを向いた
「わかってる…わかってるから」
妙にアンティークドールの声がか細いのは気のせいだろうか?