QUEEN of the JOKER

副総長VS元副総長

「……は?」


「だから、剣龍に入らない?」


…こいつ、何言ってるの?


「…あたしの話、聞いてた?」


「うん、聞いてたよ?」


橘蒼夜は「でもそんなの関係ないでしょ」と言うとあの嫌なニコニコ笑顔を見せる。


「剣龍が頂点に立つ為にも少しでも戦力が必要なんだよね。あのJOKERの副総長さんなら俺達、大歓迎なんだけど」


あたしの意見はお構いなしかい。


「断る」


「どうして?朝霧日向を探し出す絶好の機会だと思うけど」


「あたしがあんたらに力を貸す理由はないから」


もしかしたら、JOKER本部を襲撃した組織はこいつらかもしれない。証拠はないけど、可能性がないとも言いきれない。


もし、トランプ同盟を崩すためにJOKER本部を奇襲したとしたら?


そんな仮説も浮かぶ。


「悪くない話だと思ったけど…」


橘はため息をつくとこっちに歩み寄ってきた。


橘は考える仕草をしてからまた、あの笑顔を浮かべる。


「じゃあ、こうしよう。




…副総長同士、タイマン張るっていうのは?」



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