白い雪が降り積もるように


俺と彼女が結ばれるなんてあり得ない。



でも、何故か彼女が俺以外と結ばれる想像したくない。




いや、したくないんじゃない。




出来ないんだ。





俺以外と結ばれるなんてあり得ないと心の何処かで思っているんだ。




──そうか、やっと分かった。




「俺はあの子が好きなんだ……」




やっと自分の気持ちに気付けた。




気が強いのに泣き虫で、優しくて、暖かくて、人の苦しみを分かるあの子に俺は恋をしたんだ。




でも、それが叶うことはない。




あの子は俺を含めた蓬條を憎んでいる。




そんな男のことを好きになるとは思えない。





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