ナンパボーイズ
「うん」
(合鍵預けるってことは、そうとう深い仲だよね)
ボクがこの難破荘に来てから、他の3人はともかく、雪先輩が部屋に女子を連れ込んだところは、見たことがなかった。
留守に訪ねてくる子もいない。
(やっぱ本命なんだろうな。もうアレやコレしちゃってんだろうな。…………そうは見えないけど。
雨弓先輩って知的だけどジミ。クラスでいうなら10番目くらいじゃないかな)
とてもあのしえり先輩のいとこには思えない。
なんて、頭のなかで、聞こえないことを良しに言いたい放題なことを考えていた。
(……あれ、待てよ?これって、雨弓先輩にしえり先輩の情報をきくチャンスじゃない!?)
「雨弓先輩待って」
雪先輩の部屋を開けようとしていた、雨弓先輩を呼び止めた。
「雪先輩まだまだバイト終わらないんでしょ?良かったらボクの部屋で時間つぶさない?」