「好きって言って。」
因みに今は朝の登校中。
電車に乗って十分ぐらい歩けば着くぐらいの距離。
今日も何事もなく終わってほしい・・・。
ドンッ!
「いたっ」
何かが私とぶつかった?
こんな時間だし、学園の人かな。
「あ、えっと・・・ごめんなさい」
声からして、男子。
ついでにいうと背も低いから一年生なのかな。
「こちらこそ、大丈夫ですか?」
ぶつかったことだし、私も立ち上がってお辞儀をする。
「いいえ、大丈夫です。よかったらこれ、使ってください」
渡されたのはうさぎが描かれた絆創膏。
ただ、可愛いだけ。
男子ってこんなの持つっけ?
あれ?
さっきの子は私の通ってる学園の制服・・・。
なら、私のことも知ってていいのに。
なにもなく動じなかった。
私のこと、知らない?まさか・・・
けど、もう一回会ってみたい。
顔、見れなかったなぁ・・・。