好きだよ。先生。

ちょっとした勇気

みんなは走って帰ったものの、麗香は走りたくなくて歩いた。
それだと、雰囲気イケメンさんと近くもなく遠くもなくという距離。
(ああ。喋りたいー!でも勇気ないー!こんなに近いのに…もう喋ることもないし、いってまえ!)
「あのー、先生、めっちゃ焼けてないですか?」
「あー、やろ?(腕を見せながら)ここの部活で焼けてーん。」
と指さしたところは…なんとテニス部!
「え?私、ちょっと前までテニス部でしたよ!」
「そーなんや!あー、前に誰か来てたで?」
「そーなんですか?」
「えっとなぁ、田原さんとー森本さんやったっけ?」
「あぁー!まぁ、また行くんでよろしくお願いします!」
「(笑)こちらこそ。」
それから他のグループもして約1時間後
「それでは図書委員会を終わります。」
もう麗香はルンルン!
「麗香、めっちゃルンルンやーん!」
「だってぇーー!」
スキップしながらグランドを出て、後ろ振り返ると…
「(ふふっ)」
(え、今笑われた!?なんか嫌。やけど嬉しい!)

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