鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!



クレープのお店に向かうと、思ったより並んでなくて直ぐに注文する所まで来ることができた。



『迷う……』



チョコバナナかストロベリーか…。


究極の選択って、まさにこのことだよね?




『何で迷ってるの?』



『チョコバナナと、ストロベリー‼︎
どっちも美味しそうだし…』



未だに迷っていると、隣で葵がいきなり2つ注文している声が聞こえて。


思わず固まって、葵を見る。


『俺が片方食べるから。半分ずつな?』



『……なるほどっ! 葵、ありがとう‼︎』



葵が片方食べて半分くれれば、どっちも食べられるってわけですか。



店員さんから私はストロベリーを受け取って、葵がチョコバナナを受け取ってからお金を払う。



……いやいやいや。葵さん? サラッとお金払ったけど、それ私の分も入ってたよね⁉︎



『葵ッ、お金‼︎』



『俺が連れ出したんだし、奢らせて?』


< 163 / 234 >

この作品をシェア

pagetop