鈍感ちゃん(君)を攻略せよ!
クレープのお店に向かうと、思ったより並んでなくて直ぐに注文する所まで来ることができた。
『迷う……』
チョコバナナかストロベリーか…。
究極の選択って、まさにこのことだよね?
『何で迷ってるの?』
『チョコバナナと、ストロベリー‼︎
どっちも美味しそうだし…』
未だに迷っていると、隣で葵がいきなり2つ注文している声が聞こえて。
思わず固まって、葵を見る。
『俺が片方食べるから。半分ずつな?』
『……なるほどっ! 葵、ありがとう‼︎』
葵が片方食べて半分くれれば、どっちも食べられるってわけですか。
店員さんから私はストロベリーを受け取って、葵がチョコバナナを受け取ってからお金を払う。
……いやいやいや。葵さん? サラッとお金払ったけど、それ私の分も入ってたよね⁉︎
『葵ッ、お金‼︎』
『俺が連れ出したんだし、奢らせて?』