放課後、ずっと君のそばで。
夏休みも目前になり、私達3年には頭を抱える問題が......。
「夏休みの登校日までに、今配った進路希望の用紙に記入しておくように」
そう......。
帰りのホームルームの時、前の席から順番に回ってきた、進路希望の用紙だ。
第一希望から、第三希望まで記入する欄がある。
将来の夢を何も考えたことのない私には、たった3個の空欄を埋めることが苦痛でしかなかった。
「はぁ~」
私が大きなため息をつくと、私の目の前の席のコウちゃんが横向きに座りながら苦笑した。
「なに? おまえ何も決まってねぇのかよ」
仕方のないやつ。と、コウちゃんが呆れる。
「やりたい仕事もないし、だからと言って今から大学狙えるほど成績もよくないし」
私はそう言ったあとに、また大きなため息。
「そう言うコウちゃんは、ちゃんと決まってるの?」
今まで進路の話なんてしたことのなかった私は、軽い気持ちでコウちゃんに聞いた。
どうせ、コウちゃんも何も考えていないだろうと勝手に思っていたから。