放課後、ずっと君のそばで。


夏休みも目前になり、私達3年には頭を抱える問題が......。


「夏休みの登校日までに、今配った進路希望の用紙に記入しておくように」


そう......。


帰りのホームルームの時、前の席から順番に回ってきた、進路希望の用紙だ。


第一希望から、第三希望まで記入する欄がある。


将来の夢を何も考えたことのない私には、たった3個の空欄を埋めることが苦痛でしかなかった。


「はぁ~」


私が大きなため息をつくと、私の目の前の席のコウちゃんが横向きに座りながら苦笑した。


「なに? おまえ何も決まってねぇのかよ」


仕方のないやつ。と、コウちゃんが呆れる。


「やりたい仕事もないし、だからと言って今から大学狙えるほど成績もよくないし」


私はそう言ったあとに、また大きなため息。


「そう言うコウちゃんは、ちゃんと決まってるの?」


今まで進路の話なんてしたことのなかった私は、軽い気持ちでコウちゃんに聞いた。


どうせ、コウちゃんも何も考えていないだろうと勝手に思っていたから。


< 244 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop