Sweet Hell
玄関口を跨ぎ彼が土足で部屋に入ろうとしたので慌てて彼を止めた。

”待って、ジャスティン!!ここで靴脱いで!”

彼は振り向くと”Oh, sorry”と言って玄関口に戻り、
急いで靴を脱ぐとまた部屋に入った。

彼が部屋の綺麗さに歓喜の声を上げ驚いている間、
彼の脱ぎ散らかした靴を綺麗に並べて、私もサンダルを脱いだ。

私が部屋に入ると一息もつかせぬまま彼が私を抱擁し、
またエレベーターでの続きをしてきた。

”ジャスティン・・・・”
彼は、私の唇や首筋にキスを繰り返しながら
私の服の中に手を入れて触ってきた。

「NO!!!」

私は展開の早さについて行けず、首を振って
彼のキスを拒み始めた。
彼が驚いて”Why?”と聞いてきたので
私は自分の両手で胸を押さえると”しゃ、シャワー”と応えた。

”シャワー?”
”イエス”
”浴びたいの?”
”イエスイエス”と言ってコクコクとうなづいた。

彼は合点が言ったのか急に着ていたシャツを脱ぎ始めた。

わあぁぁぁ!!

声にならない雄叫びを心の中で出す。

一瞬にして彼は上半身裸となった。
白人にしては日焼けをしているのか肌は黄金色をしていて
腹筋や筋肉質な腕など鍛えられた男らしい体をしていた。

”そう言えば日本人は清潔感があると聞いたことをあるよ”と言いながら
ズボンも脱ぎ始めたので私は思わず横を向いた。

彼はバスルームの扉を開くと”先入ってるから後からメープルも来て”と言って
バスルームの中に入って行った。

「え!?一緒に入るの!?」
と私の声も聞かず、数秒後にはシャワーが勢いよく流れる音が聞こえた。
「普通、代わり番こにシャワーを浴びるもんでしょ。
タオル巻いて出てきて、ベッドで裸を見せるのに。
もう風呂場で見せるの?しかもあんな明るい場所で・・」

私の行き場のない愚痴はそのまま空気となって消えていく。
彼が一旦シャワーを止めると扉から顔を出し”メープル!早く!”と
私を追い立てる。

私はすごく泣きそうだった。でも、もうどうすることも出来ないんだと思うと
私はヤケになって服を脱ぎ始めた。
そうして恐る恐るドアを開けると、バスルームの中に入って行った。
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