Sweet Hell

サプライズプレゼント

半年後のクリスマス。

私は大介さんと会う前に彼へのクリスマスプレゼントを
買いに行った。

「彼、喜んでくれるかなぁ」

買ったのは牛皮で出来たパスケース。
ビシネスマンに人気のイタリア製のブランドで
彼に似合うブラックの定期入れを購入した。

夜になり、予定時刻が近づくと
待ち合わせ場所のイルミネーションが輝くクリスマスツリーの前で
彼が来るのを待った。

「お待たせ!ごめん、待った?」

「ううん、大丈夫。今来たとこ」

「今朝はごめんな。本当は昼から会いたかったんだけど
昨日久々に大学時代の仲間と飲んでたら朝になっちまって。
眠くて起きれなかったわ」

「ううん、大丈夫だよ。私も今日は家でゆっくり出来たから良かった」

本当は大介さんへのクリスマスプレゼントを買いに行ってたんのだけどね。

彼は、「そっか」と言って笑顔になると
「実はディナー予約してるんだ!早速行こう」と行って
お洒落なイタリアンの店に私を連れて行ってくれた。

灯りを落としたシックな雰囲気の店内には
恋人や家族やらクリスマスを優雅に楽しむ客たちで
席が埋まっていた。

案内された席に座ると私たちは注文をして
料理が運ばれてくる間、談笑をした。
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