ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
不思議な関係





あきくんと身体を重ねた日から1週間が経った。

この1週間、あきくんとは3回身体を重ねた。あきくんの方から来ることはないから全てわたしから誘っている。

あきくんから誘ってくる時は、きっと彼が前に進める時。まだまだそんな日はやってこない。

やっぱりまだ慣れていない感じはあるけど、元々あきくんは器用だから飲み込みが早い。回数を重ねるごとにぎこちなさはなくなってきている。

カオルやヒデキさんと違って、あきくんは終わった後にベッドにまた入ってわたしを抱きしめてくれる。

それがやっぱり新鮮で、そしてなんとなく嬉しい。あきくんが可愛くてわたしも抱きしめてしまう。

カオルとヒデキさんとも会った。あきくんにセフレがいるのがバレたけど、だからと言ってセフレのところに行ってくるなんて言えず。

前と同じでコソコソ会ってる。あきくんはあれからセフレについては触れてこない。だからその辺りは先週から特に変化はない。


今日は講習の最終日。あきくんと一緒に電車で講習先に向かった。

いつもと同じ席に座り、資料として配られたプリントや教材を開いて見る。隣にいるあきくんも勉強している。

最終日には卒業試験がある。そんなに難しくないらしいけど、それでもこれに受からないと資格を貰えないのだから頑張らなければいけない。


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