隣の部屋にフランス人


「もちろん、行く」

ルイはいつもの王子スマイルを
私に向けた。

「じゃ、じゃあ、おやすみ」

私は手を振りほどこうと
腕を振り回したけど…

「待って、リリー」

王子、放してくれない!

「俺とここで寝て」

誰が寝るかーー!

「遠慮しときます」

「えんりょ…?」

「あー…とにかく放して」


王子はしぶしぶ私の手を放すと
部屋の入口まで私を送ってくれた。

って送るほどの距離じゃないけどね!


「寂しかったら、俺のベッド、来て」

「100年後くらいにお邪魔します」


私は彼の部屋のドアを強引に閉めた。



そして自分のベッドに横になると、しばらく考えてみた。


なんか…ルイ王子…チャラくない?
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