隣の部屋にフランス人

*

その夜、私はルイの部屋のドアをノックした。

返事がない。

「あの…入ってもいい?」

やっぱり返事がない。


どうしたんだろう…

まさかおなかが痛くて苦しんでるとか?

「開けまーす」

扉を開けると部屋は真っ暗だった。

「…んん…、リリー?」


えええ?もしかして、寝てました?


「ルイ、ちょっと話が…」

「ふわぁぁ…何?」

あくびしてるし…って寝てたの?

早!まだ9時なんだけど…

私がドアを開けたまま突っ立っていると
王子が中に入るよう手招きした。

「明後日、二人で遊びに行かない?」


部屋の中をキョロキョロ見回しながら

王子に近づいた。


すると王子が私の腕を掴んで
素早く引き寄せた。

「はっ!!」

顔…近いよ…。何?何するつもりー?!
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