再会は、健康診断で。

嫌われるようなことばかりしてきたくせに、西川のその行動に結構なショックを受けた俺は、想いを告げる勇気をなくしてしまった。


多分、あの頃告白しても盛大に振られていただろうと思う。


今だって、きっと西川は俺のことが嫌いだ。すごく怯えた顔して俺のこと見てたし、身体が防御の姿勢をとっていた。


あれはあれでなかなかそそるものがあるけど、嫌われてるんじゃどうしようもない。


俺は今でも西川のことが好きだ。ずっと忘れられなくて、彼女もできやしない。


今年二十五歳、初恋をこじらせた痛い男だという自覚はある。


顔もそこそこ良くて、勉強も運動もまあまあできる俺は、結構モテるから女には不自由していなかった。西川のことを忘れようと、好きでもない女と付き合ったこともあった。


でもダメで、どうしても忘れられなくて。最近は彼女も作らずにもう一生独身かなぁ……なんて、二十五歳にして枯れてることを考えたりしていた。


だから俺は、西川にまた会えてすごく嬉しかったし、運命を感じたんだ。


テンション上がりすぎて抱きついて妹に止められてしまったけど、あの時止められてなかったらやばかったかもな。





< 15 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop