親愛なる君が人魚であるはずがない
もちろん女の勘です。
姫は男ですが。
「はっ、申し訳ございません…」
(いいんだよ、若い子はそれくらい失礼な方が丁度いい)
言わなくて良いことを言ってしまった…と、青ざめる侍女を手招きをして呼びます。
「はい…」
怒られると思ってしょんぼりした彼女の頭をよしよしと撫でます。
突然のことに侍女は驚きました。
(うーん、この表情すごくユーリに似てるな)
姿形は似ていないのですが、夕日が落ちる瞬間の茜を閉じ込めたような瞳がよく似ていると思いました。