親愛なる君が人魚であるはずがない


「あの…?」


(わるい、怖がらせるつもりはなかった)


気にするな、と肩を叩き彼女の手を引いてバルコニーへでました。


(俺は幸せだよ、だって…)


浜辺には王子と護衛がいました。


バルコニーへ出てきた姫に気が付き王子は手を振ります。


姫はそれに応えて侍女に微笑みかけました。


(ね?ユーリが見たら喜びそうないかにもな幸せだろ?)


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