12月25日の奇跡
「い″った!」
「あ、ご、ごめんなさい・・・。」
その子はガシャガシャと自転車を起こしながら、自分も立ち上がった。
わ、めちゃくちゃ綺麗な人・・・。
あたしと全然違う・・・。
「ちょっとアンタさぁ、ちゃんと前見て歩っ・・・って、ちょっ・・・何泣いてんの・・・。
そんないたかったわけ?」
あたしは、喉が詰まったみたいになって、何も言えず黙って首を横に振った。
「・・・?」
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