元カレバンドDX
「だって、ハートマークだよ!なにこれ!?セクハラ!?パワハラ!?」

「う~ん……てゆうか、このプロダクション大丈夫なの?」

「……やっぱそこだよね」

 はぁとため息をついて、スマホを返信画面にした。

「でさ、やっぱ断るべき……なの?」

「当たり前だよ!」

「でも、もしかしたら下心とかじゃなくて、好意で誘ってくれたのかもしれないし、そういう砕けた場で、芸能界での今後の展開を一緒に考えたりとか」

「すると思う?」

「でもでも、本心はわかんないんだから、もったいないっていうか、嫌われたらそこで終わりじゃん!?」

「気持ちはわかるけど……」

 すると小巻は、あたしの手からスマホを取り上げて、にこっと笑った。

「じゃあ、あたしが素晴らしい文章を考えてあげる!」と、あたしのスマホにメールを打ち始める。

「これなら、いいんじゃない?」
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