元カレバンドDX
 4人が仲良くなってしまったら、いつかあたしの破天荒な計画がばれてしまうのかもしれない。

 逆に仕返しとかされたらイヤだな、とマイナスな考えが働くも、そのときはそのときだし、もしかしたら笑って終わることなのかもしれない。

 それに、ここまで来たらもう後戻りはできないし、したくない。

 まぁ、おそらくあたしとのことは、誰も口外しないだろうな、という自信もあった。

 だって、あたしとの関係は、彼らにとってマイナスにはなっても、決してプラスにはならないのだから。

 少しすると、丸山が姿を現した。

「みなさん、おまたせしました。金井さん、どうぞ中へ……」

 丸山は、金井と呼ぶ男性を連れて戻ってきた。

「これで全員かな?さて、記念すべき第1回目のミーティングを始めましょうか。その前に……」

 丸山が金井と呼ぶ男性に笑いかけると、その男性は、サングラスを外してホワイトボードの前に立った。

「初めにご紹介します。このバンドのサウンドプロデュースをしてもらう金井さんです」
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