white coat
「…ら、来飛…食べずらい」
それからというもの。明音がいる時は熱烈なアピール
明音がいない時は来飛が無駄にくっついてくる
今は昼食の時間なんだけど…
さっきから隣に座ってあたしが食べるのを見てる来飛
「…食べずらいってばぁ」
「食べさしてやるよ」
「は?」
「いいから、箸貸せ」
「ちょっ」
持っていたお箸を取られた
「ん、ほら。口開けて」
ごはんを1口分とってあたしの口に近づける来飛
「……」
ゆっくり口を開ける
「子供みたいだな」
「なっ…来飛が言ったんじゃん」
「はい、もっかい」
次々にあたしの口に料理を運ぶ
「…来飛、もうお腹いっぱい」
「ダメ、食べろ」
「…これで最後にするからねッ」
口を開けるとなぜかグッと来飛の顔が近づいた
そして…
ちゅっ
とわざとらしく音を立ててあたしの唇に口付けた
「…は?」
まてまて。
今なにした?
え?
「ふはっ…お前可愛いな」
「な、なにしてんの!?」
「なにって?きす」
「そ、それはわかるけどっ!」
「まぁまぁ。じゃあこれ片してくるわ」
何事も無かったように去っていった