white coat
「うぅー…さむい」
凍えるような寒さの中、ホテル街をふらふら歩く
「ねぇ」
やっと声かけてもらった…
声のした方に振り向くと金髪で柄の悪い男の人だった
「はい?」
「お前、杏乃だよな?」
「…??」
何で知ってんの?
「杏乃だろ?俺だよ。あおい」
ぜんっぜん覚えてない…
「忘れたの?ありえねー。あの夜あんな声出したくせに」
1回寝ただけなのに名前まで覚える…?
「覚えてない。じゃあ」
「待てよ。またしてくんね?」
「……いくら?」
「5万は?」
「…わかった」
あたしは、あおいとかいうやつの後ろを歩いた