white coat







好きなんて。



そんな言葉いらないって。




もう二度と…いらない




「…杏乃?」



「……あたし学校行くから」





ベッドから降りようとするとぐっと腕を引かれてまた宮田の腕の中にいた




「なんで?」


「…は?」



「なんでそんな辛そうな顔するの?」




「…そんな顔してない」



「してる。そんなに俺が嫌い?」




「違うっ…」



「じゃあなんで?」




宮田に何がわかるの



あたしの過去のことなんか。



聞いてなんになるの?





「離してよ」



「離さない」




「離して!」



「離さねーよ!」





宮田の声がいきなり低くなって思わず体を震わせた



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