みんなみたいに上手に生きられない君へ
「でもね、これだけは忘れないでほしい」



私とは全く違うけど、どこか似た部分を持っていて、でもやっぱり違う和也くん。    


私は自分のことがまだ好きになれないし、ありのままの自分も受け入れられない。
 
それに、障害も病気もない方がいいと思ってる。

もしかしたら、一生自分を受け入れて生きていくことなんてできないかもしれない。


だけど、これだけは言える。



「普通じゃなくても、少しくらい変わっていても、できないことがあったとしても......、

和也くんはすごく、すごく素敵な人なんだよ。

和也くんは逃げ続けてるって言ったけど、私はそんな風に思わなかった。
 
ずっと、戦ってるよ。
すごく、強い人だと思った。

和也くんが文字を読めないと知った今も、和也くんは私にとって憧れの人です」
 


見ていただけの時よりは、少しだけ印象が変わったけど、やっぱり和也くんは、私の憧れ。  

本当は傷ついてても、いつも変わらない笑顔で笑っていた和也くんはすごく強い人なんだと思う。


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