みんなみたいに上手に生きられない君へ
「それから、......私は和也くんのことが好きです。
最初は憧れの気持ちだけだったけど、和也くんを知っていくうちに......、どんどん好きになって......、好き、です」



優しい和也くん。
いつも笑ってる和也くん。
サッカーに一生懸命な和也くん。

全部すき。


全然泣くところでもないのに、涙が溢れ出してきて、言葉にならなくなる。

ダメだなぁ、やっぱり......。

手紙があっても、結局上手く話すことができない。


告白の時に泣くとか本気で迷惑だし、気にしすぎかもしれないけど、入り口の近くにいる男子もちらちらこちらを見ている気がする。



「フラれてるのに、何回もしつこくてごめんね」


< 201 / 207 >

この作品をシェア

pagetop