1ページの物語。
-嫌い-



僕はあの子が嫌いだ。



理由?そんなのいくらだってある。



あの子が視界に入ると目が離せなくて困る。



あの子が他の異性と話していたらイライラする。



あの子が困っていると助けたくなる。



あの子が悲しそうにしていたらハラハラする。



全部、全部僕の世界があの子で周っている。



それなのにあの子は笑ってあいつの元へ走る。


だから僕はあの子が嫌いだ。


僕を視界に入れないあの子は嫌いだ。



そう言って自分の気持ちを誤魔化して言い訳しかできない自分はもっと嫌いだ。


【嫌い】


< 17 / 38 >

この作品をシェア

pagetop