君の隣で花が散る
「あ〜、いい匂い〜」


校庭に並ぶ出店は、どれもこれも美味しそうで、面白そうだった。


「なに食べる〜?」

「食べる気でいるのか?」

「当たり前でしょ」

「はぁ」


れおはわざとらしく溜息をつく。


「おい、今何時か分かってんのか」


れおが呆れたように聞く。


「え、何時ってさっき教室でSHRした時は8時だったから......8時半?」

「はぁ」


また、れおが呆れたように溜息をこぼす。


「なによ」

「お前、朝ご飯食べたよな?」


急に当たり前のことをなんで?


「そりゃ食べるでしょ。朝ご飯は1日の元気の源よ」


堂々と胸を張りたかったが、周りにあまりにも沢山の人がいたのでやめておいた。


「食べてきたのにまだ食べる気か?」


れおがこちらをみてくる。


「この食い意地でなぜ太らない?」

「なに?」


何かれおが呟いたが、聞き取れなかった。


「いや、別に」


もう、無愛想なんだから。
< 57 / 76 >

この作品をシェア

pagetop