君の隣で花が散る
「れお?チョコバナナってわかるよね?」

「......」


黙ったままだ。

やっぱり知らなかったみたい。


「あんなにお洒落な店は知っているのにチョコバナナを知らないわけはないよねー?」


煽ってみる。

いつも私をいじっているれおを煽るなんて滅多にないよ!

やれる時にやっとかなきゃ。


「どうしたのー?れおー?」


ありったけのウザさを込めてれおの顔を覗き込む。


「うるさい。知らないわけないだろ」


あれ?そうなの?

てっきりこの様子じゃ知らなかったもんだと思っていたけど。


「買いに行くぞ」


そう言ってれおはチョコバナナを売っている店に突撃する勢いでスタスタと歩いて行った。


「ほんとかな......?」


れおの行動はどこか不自然で可笑しかった。


「あの、このチョコバナナを2つ」
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