魔法使い、拾います!
リュイは目を真ん丸にして、自分のペンダントとヴァルの持っているペンダントを二度三度と見比べてみる。何度見ても同じ物だ。

「どうしてヴァルも持っているの?」

今度は真剣な表情に変わる。もうしばらく内緒にしてみようかなと、ヴァルはつい意地悪をしてみたくなった。リュイが隣でくるくると表情を変えるのを見ていると、嬉しくて仕方ない。

視界に、見覚えのある雑貨屋が入って来る。ヴァルはその歩みを止めた。

「……。さてと……。僕、城を追い出されて宿無しなんですよね。」

リュイを見つめながら、ヴァルは笑顔を近づけてきた。ほんの何日か前の光景が思い出される。

「申し訳ないのですがお嬢さん、僕を拾ってくれませんか。」

リュイの瞳に熱いものが込み上げる。

「拾ってくれたら……。なぜ僕がこのペンダントを持っているのか、全てお話いたしますよ。」

満面の笑みでリュイは叫ぶ。

「魔法使い、拾います!」


★★★終★★★
< 100 / 100 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:23

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
「僕と結婚してください」 「結婚するなら俺とだろ」 ――運命の再会を果たした二人が、まさかのWプロポーズ!? インテリアコーディネーターとして慌ただしい日々を送る25歳の瀬戸千雪。 そんな彼女の前に、過去のトラウマやすれ違いを残したまま離れ離れになっていた「二人の男性」が同時に姿を現す。 一人は、ハーフで白馬の王子様のような完璧すぎる幼馴染・鈴木翔也。 もう一人は、仕事のパートナーとして再会した、硬派で一途な高校の同級生・八奈見哲平。 甘い言葉で惑わせてくる翔也と、不器用ながらもまっすぐに守ろうとしてくれる哲平。 正反対の二人に迫られ、千雪の平穏だった日常は一転、胸キュンと乱気流の渦へ! さらに、過去の執着や友情の裏切りが絡み合い、恋の行方は波乱の展開に――。 「諦めたはずの恋」が再び動き出すとき、彼女が選ぶ本当の愛とは? じれったさに胸が締めつけられる、トライアングルラブ!
竜王様のお気に入り
  • 書籍化作品

総文字数/86,770

ファンタジー279ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
‡…§…‡…§…‡ 竜王様のお気に入り ‡…§…‡…§…‡ 竜王様への生贄を捧げる日 村の巫女様は意を決して 貢ぎ物の台座に横たわった… 私は、固唾を飲んで 竜王様が飛来するのを 巫女様の傍らで見守っている 約束の刻限 真珠色に輝く巨大な龍が 音もなく、空にいた 『我はこちらを貰おうか』 えっ…!! 違う!違う! 私は貢ぎ物ではありませんっ! 助けてぇ! ‡…§…‡…§…‡ ワガママ冷酷竜王様と 娘の甘いお話です。 よろしくお付き合い下さい。 ‡…§…‡…§…‡ H28.7.14 マカロン文庫より 発売させて頂きました。 読んで下さった皆様 !ありがとうございます! ‡…§…‡…§…‡ H24.05.19 完結 H24.05.20 編集開始 H24.05.31 編集終了 H28.07.14 一部公開 ‡…§…‡…§…‡ 第2巻 完結しました 遊びに来て下さい(^_^) ‡…§…‡…§…‡
そして僕は君に囁く

総文字数/2,046

恋愛(オフィスラブ)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「心の鍵」 の イケメン君目線です +++++++++++ 本棚に入れて 待っていてくださった 読者様 大変申し訳ありません 内容を一新して 再開致しました 何卒ご容赦ください 非表示に していたほうは 削除いたします +++++++++++

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop