魔法使い、拾います!
「ねぇ主、食事中に突然すみません。その胸元のペンダントを見せてもらってもいいですか?」
「え?ああ、これ?」
確かに突然だ。ヴァルはペンダントを指さしている。これは幼い頃に両親からもらった物で、今となっては形見の品である。リュイは首にかけていたペンダントを外して手渡した。
「僕もテントウムシが好きなんです。勇気が出ますよね。この小さな虫は振り返ることもなく、ひたすら上を目指して進むんですよ。凄いことです。」
ペンダントを眺めながら何を思っているのだろうか。リュイはヴァルの柔和な顔を見つめた。
「それは父さんと母さんからもらったの。私にとってのお守りみたいなものだよ。それをくれる時に母さんがね、『このシルバーのテントウムシが、いつか七色になるよ』って言ったの。でも、どうして七色なんだろうね。テントウムシって赤くない?」
「……。そうですね。」
リュイにはペンダントを眺めるヴァルの顔が、懐かしく過去に思いを馳せているように見えた。やはり両親との間に何かあるのではないだろうか。
「大事なものをありがとう、お返しします。さて、僕も進まないといけません。ティアに会いに行かなくてはね。城のどこかには居るはずなんですけど、それが師匠の執務室なのか、王の私室なのか……。」
腕を組み眉間にしわを寄せて、ティアのことの考えているヴァル。
そんな姿を見ると自然にモヤモヤした感情が湧き上がってくる。自分ではどうすることも出来ないモヤモヤが、リュイには苦しくて堪らない。ヴァルの口から流れるティアという名前がダイレクトに心に突き刺さってくるのだ。
「え?ああ、これ?」
確かに突然だ。ヴァルはペンダントを指さしている。これは幼い頃に両親からもらった物で、今となっては形見の品である。リュイは首にかけていたペンダントを外して手渡した。
「僕もテントウムシが好きなんです。勇気が出ますよね。この小さな虫は振り返ることもなく、ひたすら上を目指して進むんですよ。凄いことです。」
ペンダントを眺めながら何を思っているのだろうか。リュイはヴァルの柔和な顔を見つめた。
「それは父さんと母さんからもらったの。私にとってのお守りみたいなものだよ。それをくれる時に母さんがね、『このシルバーのテントウムシが、いつか七色になるよ』って言ったの。でも、どうして七色なんだろうね。テントウムシって赤くない?」
「……。そうですね。」
リュイにはペンダントを眺めるヴァルの顔が、懐かしく過去に思いを馳せているように見えた。やはり両親との間に何かあるのではないだろうか。
「大事なものをありがとう、お返しします。さて、僕も進まないといけません。ティアに会いに行かなくてはね。城のどこかには居るはずなんですけど、それが師匠の執務室なのか、王の私室なのか……。」
腕を組み眉間にしわを寄せて、ティアのことの考えているヴァル。
そんな姿を見ると自然にモヤモヤした感情が湧き上がってくる。自分ではどうすることも出来ないモヤモヤが、リュイには苦しくて堪らない。ヴァルの口から流れるティアという名前がダイレクトに心に突き刺さってくるのだ。