僕は何度でも、君の名前を呼ぶよ。


「だめかあ……」


あのあと、缶ジュースやらペットボトルやら石っころやらなんやらでいろいろと試してみたのだが。

これがなかなかヒットしなくて。


だけど一番気になるのは。


『この世のものに、触れたいなって』と言っていた張本人が全然へこんでいなかったことが一番気になる。


なんで俺の方がへこんでんだよ‼‼‼


「ふふ。和玖の方がへこんでどうするのよ」


まだまだこれからでしょ~、なんてふらふらと宙を舞うアイ。


「…そう、だけど」


言い直せば、まだまだこれから、こいつとの生活が続くのか。



< 15 / 72 >

この作品をシェア

pagetop