道の果て・・
第6章

同窓会

そんな風に思い出になった夏生に
会いたい衝動にかられながら、
それでも行動には移せずにいた。

そんな時に、中学の同窓会があると
友達から連絡があった。

それは本当に偶然だと私は
思っていた。
にぶい私は深く物事を考えていなくて
気付いていなかった。
私のまわりの人の思いやりに
私は本当に気付くのが遅い。

そして、悩みながらも私はその
同窓会に参加することを決めた。

夏生とは、何も言わずに
家を出てから会わずにいたので
できれば、大人になった私達は
あのころを、懐かしく思い出として
笑い合って話せるようになっていたいと
期待をしながらその日を
心待ちにしていた。

ちょっとおじさんになった彼を
見たいと心のそこからそう、
願っていた。
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