謎は流しておしまい~迷探偵とやめたい助手~(仮)


「ただいまー」

夜の9時半
誰も居ない部屋に戻り
電気を点ける。

狭い2DKが私のお城。

ストッキングを脱ぎ
心も身体も解放され
レトルトカレーを探し
お湯を沸かしながら冷蔵庫からチューハイを取り出しプルタブを開ける。

「ぷわーっ!」
ひと口飲んで
どこかのオヤジみたいな声を上げる私。

いつもの幸せな時間だけど
今日は虚しさでいっぱい。


来月からどうしよう。





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