うちの後輩ナマカワです。


鞠ちゃんに急かされ休むことなく手を動かし続けて、昼を回るまでにはパンの作業はなんとか一通り終わった。



「さ、少し休憩しましょっか」

「その言葉を待っていたよ鞠ちゃん…」

「ふふ、折角なので外で食べましょう?」

掃除したパン作業板の上で今にも溶けてしまいそうな私に鞠ちゃんはクスクスと笑いながらコーヒーと先ほど焼いたパンでサンドイッチを作って持ってきてくれた

仕事が終わると超絶可愛いゆるふわ女子に戻るのでこのギャップが癖になりつつある

私達は裏口から出てすぐにあるマホガニー色のこじんまりしたテーブルまで行くとサンドイッチとコーヒーを置き、二人掛けの椅子に並んで腰掛けた

「今日晴れて良かったですね」

「うん。今日はお客さん沢山くるといいなぁ」

鞠ちゃんの言葉に笑顔で頷きサンドイッチを頬張った

ブラックペッパーのきいたハムにチェダーチーズ、レタスとトマト、味はマヨネーズとバター、あとは少しの塩と至ってシンプルだが、なんせパンが焼き立てで格段に美味しい。

幸せを噛み締めながらホッと一息つく

空は雲ひとつない晴天で涼しい風が吹いている

ちらほらと蝉の鳴き声が聞こえてき始めているのでもう夏は近いのだろう


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