久遠の絆
長い廊下を行くと、大きな鉄の扉に行き当たった。
「この向こうがこの施設の行政エリアになります」
リリカとはここでお別れだった。
彼女は居住エリアのみ、活動が許されているからだ。
蘭もその敷居を越えるのは初めてのこと。
妙に胸が高鳴る。
リリカが脇にあるスイッチを押すと、鉄の扉がゆっくりと開き始めた。
造りはレトロだが、機械仕掛けだったようだ。
「ふえ~」
大きな鉄の扉が自動的に開く様は圧巻だった。
「では、お気を付けて。行ってらっしゃいませ」
同じ建物の中で「お気を付けて」と言うのは変だったが、それがリリカの心配を如実に表しているように思えた。
「うん、行ってくるね」
そんな彼女を安心させるように努めて笑顔をで言うと、蘭はシドの執務室を目指して歩き始めた。
そこまでの道のりはリリカが地図にしてくれている。
しかし行政エリアは居住エリアと違って装飾もなく、並ぶ扉も作りは一様だったから迷わないで行くのはなかなか難しかった。
何度か違った角を曲がり、その度に引き返すというようなことを繰り返した。
(疲れた)と思い始めた時、ようやくそれらしき扉を見つけた。
その扉だけは他のよりも二回りほども大きく、重厚な感じだった。
脇にあるインターホンを押してみる。
すぐに若い女の声がした。
「あ、あの、シドさんに呼ばれて来た、蘭と言います」
「はい、承っております。扉を開けますのでお入りください」
直後、扉は自動的に開いた。
この辺りも居住エリアとは違う。
居住エリアの扉は全部手動だ。
「この向こうがこの施設の行政エリアになります」
リリカとはここでお別れだった。
彼女は居住エリアのみ、活動が許されているからだ。
蘭もその敷居を越えるのは初めてのこと。
妙に胸が高鳴る。
リリカが脇にあるスイッチを押すと、鉄の扉がゆっくりと開き始めた。
造りはレトロだが、機械仕掛けだったようだ。
「ふえ~」
大きな鉄の扉が自動的に開く様は圧巻だった。
「では、お気を付けて。行ってらっしゃいませ」
同じ建物の中で「お気を付けて」と言うのは変だったが、それがリリカの心配を如実に表しているように思えた。
「うん、行ってくるね」
そんな彼女を安心させるように努めて笑顔をで言うと、蘭はシドの執務室を目指して歩き始めた。
そこまでの道のりはリリカが地図にしてくれている。
しかし行政エリアは居住エリアと違って装飾もなく、並ぶ扉も作りは一様だったから迷わないで行くのはなかなか難しかった。
何度か違った角を曲がり、その度に引き返すというようなことを繰り返した。
(疲れた)と思い始めた時、ようやくそれらしき扉を見つけた。
その扉だけは他のよりも二回りほども大きく、重厚な感じだった。
脇にあるインターホンを押してみる。
すぐに若い女の声がした。
「あ、あの、シドさんに呼ばれて来た、蘭と言います」
「はい、承っております。扉を開けますのでお入りください」
直後、扉は自動的に開いた。
この辺りも居住エリアとは違う。
居住エリアの扉は全部手動だ。