久遠の絆
夢であいつに会うのは怖いけど。


現実ではないから。


だから耐えられる。


もうあの世界に戻るのは絶対イヤだ。


ここにいたい。


わたしを必要だと言ってくれる人のいる、この世界にいたい。


この世界にいれば、きっとわたしは生きていてもいいと思えるようになるんじゃないだろうか。


そうだといい。


そうだといいなあ。







そう思うことで蘭の心の闇に、一条の光が差し込んだ。



それが本当に希望に満ちた光であるのかは、まだ誰もわからない。



























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