久遠の絆
ビリビリと流れ続ける電流。


いっそう強まっていくようだ。


そしてついには、二人の間だけでなく、繭の中全体に電流が充満し始めた。


さながら稲妻のように、繭の中を駆け巡っている。


『あと……少しなのだ……』


黒い男が呟いた。


それはシャルティに告げたのではなく、自失の中で零れ出た言葉のようだった。


黒い男が少女のほうを見た。


つられるように、シャルティもそちらに顔を向けた。


少女もまた苦しげな顔をしていた。


だが、その顔はまだ白いままだ。


どうやら男が触れない限りは、黒く染まることはないらしい。


(ならば、このまま……)


シャルティは首に掛けた手に力を込めた。


ずぶずぶと入り込むような感触がした。


そこからも、細かな電流がパチパチ飛び出している。


男はシャルティの手を振り解こうともがいているが、シャルティはどんな体勢になっても手を離そうとはしなかった。


「待ってろよ。今助けてやるからな!」


シャルティがそう強く呟いたときだった。


ひときわ強い閃光が走り、バシッと何かが弾け飛ぶと、目が眩むほどの光が繭の中に満ちた。


シャルティと黒い男は別々の方向に飛ばされたが、いち早く立ち上がったシャルティは、その光の中で男が溶けていくのを目の当たりにした。


同時に少女の黒く染まった部分も元に戻っていく。



眩しい光が、闇を照らすように---.



『……なぜ……だ……』


消え去る瞬間、無念そうに呟く黒い男の声が聞こえた。









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