久遠の絆
2隻の船が互いに全速力で距離を縮めていく。


近付くにつれ、相手方の戦艦がかなりの大きさだと分かってきた。


シドは甲板の見張り台に上がり、それを睨むように見ている。


あと僅かで接触という所で、海賊船の船腹に複数の穴が開き、そこから舷側砲の砲口が顔を出した。


そして相手にぶつかるかぶつからないかの所で、右に旋回。


戦艦がそのまま直進するのに、小回りの良さを効かせて戦艦に横付け、その船腹に砲弾を放った。


ドーンと強烈な音が腹に響く。


通り過ぎ、振り返ると、船腹に穴こそ空かなかったものの、幾許かのダメージを与えることができたようだった。


そして海賊船はまた旋回する。


今度は戦艦を後ろから追う形になった。


しかし相手も黙ってはいない。


戦艦の甲板上にある砲台がゆっくりと回り、ピタリと砲口を海賊船に当てたのだ。


即座に放たれる三連砲。


三つの砲口から放たれた弾は、爆音と共に海賊船のマストをへし折った。


ぐらりと傾ぐマスト。


甲板へと倒れ込む。


マストの真下の見張り台にいたシドは、間一髪のところで台から飛び降り事なきを得、そのまま操舵室へ入って行った。


そこにはカイゼライトとランデルもいた。


「マストの下敷きになるところだったぞ、シド」


カイゼライトは眉をひそめながらそう言った。


「あのくらいのこと、どうってことないさ」


シドは事も無げにそう言うと、船長に視線を移した。


「空母だな」


「ああ、そのうち飛行挺が来るぞ」


「船をギリギリまで寄せることが出来るか?」


「何だ?どうするつもりだ?」


「飛行挺を奪ってやる」


「なに~~~?!」


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