久遠の絆
(ずっとここにいたい。ここにいて、あの人の側に)


思いかけて、『あの人』が誰であったか分からないことにも気付いた。


(あれ。わたし、誰のこと思ってたのかな)


思いだそうとしても、記憶の断片すら掴むことが出来なかった。


「蘭?」


黙り込んだ蘭が心配になったのか、マヤが声を掛けた。


「大丈夫?」


「う、うん。大丈夫だよ。とにかく、わたし、誰かと付き合うとか今は考えられないの。ごめんね」


「う、うん。ま、しょうがないよね」


「そう言うマヤはどうなの?」


「え?あたし?あたしは何もないわよ」


「傍から見てたら、ニアスといい感じだけど?」


「え?ニアス?ないない。絶対ないっ」


「ええ。そうかなあ」


女同士。


まだまだ話は尽きないようだ。


女子のテントとは逆に、男性陣の方は静まり返っていた。












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